2018.05.26更新

矯正歯科で行うインプラント矯正とは

矯正歯科の治療法は150年ほど前にアメリカで確立されました。
ワイヤーを歯に装着して、歯と歯の引っ張る力を利用して歯を少しずつ動かしていくというものです。
この治療法は実績がありますが、歯のコントロールが難しく治療期間が2~3年もかかってしまうという面がありました。
ワイヤーが目立ってしまうという見た目の問題もあり、歯並びをきれいにしたくても矯正歯科に行くことが出来ないという患者さんも多かったです。

インプラント矯正は1990年代の後半になってから登場しました。
インプラントというと、一般的には歯の無い部分に埋め込む治療のことを言いますが、インプラント矯正で使われるものとは大きな違いがあります。
インプラント矯正では、とても小さなインプラントを一時的に骨に埋め込みます。
そこを支点にして歯を動かしていくので、従来よりも強力に歯を動かすことができ治療期間が短いという長所があります。
今までの矯正歯科の治療期間の半分で歯並びがきれいになるというケースも少なくありません。

また、インプラント矯正で埋め込んだインプラントは治療後には取り除くために跡が残るということもありません。
今までは抜歯しなければいけないような歯並びでも、強力な力で歯を移動させることで抜歯をしなくても矯正できたということも増えてきました。
歯にワイヤーをかけただけでは得られない効果がインプラント矯正にはあります。

インプラント矯正は今までの矯正歯科と比較すると治療期間が短く、抜歯も不要なケースが多いという長所が強調されています。
けれども、長所があるということは短所もあるということです。
インプラントを埋め込む際には、簡単な手術が必要になります。
麻酔をしてから行うために痛みを感じることはありませんが、手術ということに恐怖感を抱いてしまう患者さんもいます。
そして、インプラントを埋め込むための費用がかかってしまうという短所もあります。
ただ、この短所は治療期間が半分になることで、ある程度相殺することができます。

さらに、インプラント矯正はどこの矯正歯科でも受けられるというものではありません。
まだ治療ができる歯科医院が限られているのが現状です。
治療を希望しても、自宅の周辺では治療を扱っているところがなく遠方まで出かけなければいけないという患者さんも多いです。
インプラント矯正はまだ普及し始めたばかりなので、治療を希望する際には扱っているところを探さなければいけません。